元人材業界「中の人」が語る派遣・就職・転職バナシ

人材・派遣・転職について、仕事や転職が上手くいかない方に向けて語っています。

転職が上手くいかない、仕事が続かない人におすすめの本

芥川賞作家の津村記久子さんと、あの「草食男子」を命名した深澤真紀さんの対談本「ダメをみがく “女子”の呪いを解く方法」です。女子ならずとも男子でも響く言葉はけっこうあると思います。

 

「長く働くには、周囲に興味を持ち過ぎない。干渉しない」とか。

「心なく仕事をするほうが長く働ける」とか。「いい人に見える人はいい人ではない」など。

私の経験でも、会社入って全ての人と仲良くしようとする行為はNGだと思っています。会社は仲良しサークルではないし、自分では相手を友達だと思っていても相手はあなたのことをライバルだと思っていることも往々にしてあるので。蹴落とされたり、利用されてしまいます。会社によっては、他部署の人と話す=スパイと話しているような感覚になることがありました。もう全部「探り」なのです、話題が。変に他部署と仲良くし過ぎると、引き抜かれそうになったり、実の上司から嫌悪感丸出しにされたりすることだってあります。

著者の津村さんは就職して最初の会社でパワハラを受けたとのこと。深澤さんもは早稲田大ですが人付き合いヘタ、親との関係がうまくいっていないなどかなりご自身の弱みを開示してくれています。「こんなに頑張っているのに仕事がうまくいかない!」「もう仕事で病みそう」という人はきっと心が軽くなると思います。お二人も話していますが、会社なんてどんどん辞めていいんです。ただ「転職するたびに自分のキャラ設定を下げる」はかなり頷ける言葉です。

次回は「いい転職の仕方、悪い転職の仕方」です。