元人材業界「中の人」が語る派遣・就職・転職バナシ

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SMAPからみる「円満退職」の大切さ

先日の生放送映像に衝撃を受けた人も多いと思います。本当に様々な意見があると思いますが、今回は「転職」という視点からこの事件について考えてみます。
 
 
独立するには円満退職が不可欠、ということはアイドル業界も一緒であるということが良く分かりました。私の周りでも、こっそり退職してこっそり独立している人が意外と多いです。そして後日、元会社の社長が気付き逆鱗に触れた、という話も実際身近で起こりました。
 
本当に「業界」というものは狭く、同じ業界内で同じ仕事をしようとすればばれる可能性が非常に高いです。中には以前の会社での顧客データをコピーして独立先でも使おうとする人もいます。それは場合によっては訴えられる 場合もありますので、注意してください。このあたりの話はSMAPとは関係なくなってしまいましたが、天下のSMAPでさえ立ち回り方を間違えればあんなことになってしまうのです。ではどんな辞め方が「円満退職」なのでしょうか?
 
 
1)次の転職先や独立の話が決まっていたとしても軽々しく同僚に言わない
信じていた同僚も、実は社長の手下だったという場合も往々にしてあります。出世を餌に社員の情報を社長に横流ししている人もこれまで何人も見て来ました。私自身、同僚に裏切られた経験もあります。だからこそ簡単に信用しないことをお薦めします。もしライバル会社に転職するなどの場合は注意したいところです。


2)引継ぎは丁寧に!
円満退職で最も大切なのは「立つ鳥跡を濁さず」です。もう辞めるとなると、どうしてもモチベーションが下がりやる気もなくなってしまいます。引継ぎもまぁ適当でいいか、と思うこともあるかもしれません。でもそれでもし、同僚や後輩に迷惑をかけてしまえば後々強く恨まれることになります。本人のいないところで悪い噂を立てられることもあるでしょう。将来的に、仕事関係でまたお付き合いする事態が発生する場合もけっしてゼロではありません。道端でばったり会うこともあるでしょう。退職した後にも元の会社から「この案件についてなんだけど・・・・」などと電話がかかってこないよう、丁寧な引継ぎを心がけましょう。


3)送別会などで愚痴・不満を言わ ない
最終出勤日までは緊張感を持っていたけれど、送別会でお酒が入ってしまうとこれまでの愚痴・不満をここぞとばかりに言ってしまうことはありませんか?後日、社内で貴方の愚痴や不満が公開処刑状態になってしまぬよう、気をつけるとよいでしょう。どうしても言いたいときには、社外の友人と話すとよいでしょう。
 
 
 
独立を試みたものの、上手くいかずジャニーズに戻ることとなったSMAP。一般企業を見ても、退職を選択したにも関わらず、出戻りしてくる人も最近増えてきました。出産を機に退職したものの、「やっぱり働きたい」と戻ってくる人。転職先が転職直前に経営不振となり、仕方なく戻らざるを得ない人。転職したものの、やっぱり元の会社の方がよいと気付き戻ってくる人。こういう方々も私も同僚でいました。このような可能性もあるので、円満退社を心がけることは必要だと私は思います。