元人材業界「中の人」が語る派遣・就職・転職バナシ

人材・派遣・転職について、仕事や転職が上手くいかない方に向けて語っています。

副業ってぶっちゃけどうなの?~副業に向いている人、向いていない人について考えてみる~

ひと昔前は「副業」というと怪訝な顔をする人も多かったものですが、
今ではだいぶメジャー感が強まってきたように思います。

「副業、やってみたけれど踏み出せない」
「副業って怪しすぎて手が出せない」
「副業をはじめようと思っている」

そんな方に向けて、副業ってぶっちゃけのところどうなのか。
副業で失敗も成功もした私の経験。
そして副業に向いている人、向いていない人について
それぞれ語ってみたいと思います。



◆副業とはそもそも何か?
「本業」の傍らにやるお仕事のことを指しているのが「副業」です。
収入がいい方を本業とも呼ぶかとも思います。

・土日だけするアルバイト

・スキマ時間で行う「せどり」、アンケート回答など
・正社員とは別に行うフリー活動など

「副業」と一口で言っても種類は多種多様。
分類するとなんとなくこの3つでしょうか。
(もちろんこれ以外にもあるとは思いますが)


◆副業をはじめる前に確認しておきたいこと
もしあなたが正社員であるならば、「会社は副業を認めているかどうか」
を確認するとよいでしょう。
例えば年間ベースでおこづかい程度の副業なら、副業OKの会社でなくても
まぁ…平気といえば平気です。

良くないのは、
・副業に力を入れ過ぎて本業で居眠り、仕事ミスなど支障をきたす
・副業が本業の収入を超す
・個人名が有名になり、副業をやっていることが会社にバレてしまう

こんな場合です。
副業を始めた頃は、うまくいくかどうかなんて分かりませんが
一攫千金状態になったり、有名になってしまった時に会社側としては
「は?副業やってるなんて聞いてないけど?」とお怒り状態になってしまうことも
あるはず。

上手くいくか分からない状態で報告しなくても、私個人は思います。
(但し、会社規定で「必ず報告すること」となっているなら報告の義務はあり)
バレたらまずそうな場合は、その手前で上司に相談してみるのがいいかもしれません。


◆副業の成功体験
副業をやっていてよかったと思ったのはまず「リスク分散」です。
例えば本業でリストラされたり、年収がぐっと下がっても「自分には他の仕事がある」
「収入が他にもある」というのはかなり心の支え、お金の支えになります。
副業を極める事で自分の強みが見つかる事があります。


私の場合だったら、ライターという仕事です。
大学生時代から細々と活動してきて、でも取材や編集は向いていないと感じ
出版社で働くという選択はしませんでした。本業を色々転職しながらも、副業は
続けていて「書くことは自分にとって強みだ」と分かってからは、本業の方でも影響するようになっていきました。私のように、はじめは副業でスタートし力をつけてから本業とチェンジするのもありだと思います。


◆副業の失敗体験
ライターであれば単価の低い仕事を受けてしまい反省したこともあります。
アンケートサイトや座談会参加で本収入を得ようと思いましたが、コンスタントに仕事が入らなかったのでこれも失敗に入るかもしれません。

副業をやるうえでおすすめしたいのは、「すぐに本業を辞めない事」。
副業が軌道に乗り上手くいくだろうと踏んでいたら失敗、という事はよくあります。
辞めるタイミングは慎重な見極めが必要です。


◆副業の理想スタイル
一番いいのは、労働収入と不労収入の副業。
自らが働くお仕事を持ちながらも、不動産収入やFXなど働かずに得られる(利益)収入の二本柱があると安心です。これ、お金持ちの人がやっているお金の稼ぎ方です。
ワークライフで一番の恐怖は「病気」。
自分が倒れてしまったら、自分で働いて稼ぐことはできません。
その点、不労収入があればもしもの時でも収入ゼロとはならないからです。
「転職したいなぁ」という時でも、焦って次の仕事を見つけなくても済みます。


◆副業に向いている人とは?
マルチタスクの人は副業もやりやすいと思います。
本業の事を考えつつ、副業について計画を練ったり、合間で作業したり
できるからです。

飽きっぽい人も副業に向いているタイプです。

毎日同じ会社に通って同じ仕事をして、だけが労働ではありません。
飽きっぽくて仕事が続かないなら、ダブルワークで自分を飽きさせない
というのも一つの手です。


◆副業に向いていない人とは?
「世の中とはこうあるべき」など考え方が固い人は、比較的向いていない
事が多いかもしれません。
日本社会は電車の乗って会社に行って働くというのがメジャーな働き方ですが、
副業はそんなメジャーな働き方から外れるケースが非常に多いです。

またボーナスはあって当たり前、仕事は自分から動くのではなく指示されたらやる。
そんな受け身なタイプの方も、副業には適さない場合もあるのではないかと思います。

1つの仕事だけでも疲れるところを2つ以上やるわけですから、当然ながら
大変です。疲れます。それでもやりたいと思う気持ちがないとなかなか難しい
のではないかと私は考えます。


◆最後に
これまで副業についてあれこれ語ってきましたが、
ワークライフが人それぞれなように、副業ライフはさらに多種多様に分かれます。
全く同じ副業ライフを送っている人なんて、見つけるのが困難なくらいです。
それでも自分自身と日々相談しながら、「自分は自分」と突き進めることができるなら
副業をやっていてもつらくないのではないかと思います。

副業は試してみて「ちょっと違うな」と感じればやめてもいいし、そういった意味
ではお試ししやすいお仕事です。(もちろん責任は簡単に捨ててはいけませんけど)
但し未経験なのに儲かる、なんて仕事は怪しいので簡単に手を出さないでくださいね。