人材業界の「中の人」が語る、人材・派遣・就職・転職バナシ

人材業界・派遣業界や転職について、仕事や転職が上手くいかない方に向けて語っています。

「専業主婦は2億円損をする」を読んで感想&2億円損するかもしれないけれど、逆に2億円出しても買えないものについて考える

2018年1月8日まで橘玲さんの最新刊『専業主婦は2億円損をする』

が無料配信中、とのことで早速読んでみました。(kindle版が無料です)


f:id:writerami:20171231111015p:plain

 

本好きの方ならじっくり読むのでも数時間。
ざっと読むだけなら30分くらいで読破できるかと思います。


橘玲さん『専業主婦は2億円損をする』 感想まとめ

〇海外旅行中、外国人と自分の職業を語り合うなんてシチュエーションなかなかない!
私の両親は海外旅行が趣味で、最低でも年1回は世界のどこかに
イッテQ状態です。しかしながら、ツアー旅行であれば話すのは
ツアー仲間くらいで、外国人と「私はこんな仕事をしていて~」なんて
深く話す事はなかなかないかと。

旅行というと圧倒的に観光が多いと思います。
例えば現地の人の家にホームステイする、なんてシチュエーションなら
ありえるかもしれませんが。留学でもありえるでしょう。
つまりホームステイや留学などしない、一般的な旅行する程度の大多数の
人にとってはハウスワイフでも問題ないのでは?と思ってしまいました。



〇大事なのは「会社は辞めても仕事は辞めるな」という思考
ここは私も共感できる点です。読み方によっては、というかプロローグで
「専業主婦は2億円をドブに捨てている」なんて挑戦的な書き方をされているので、
よく読まないと勘違いしてしまいます。タイトルを初めとして、全体として挑戦的な
語調が多いため炎上してしまっているようですが、これくらい挑戦的な書き方をしないと本を買ってもらえない世の中になってしまったのも原因かと思います。
また「一生働き続けるのが大事」と綴られており専業主婦はあたかも何もしていない
ような視点なのも…。
「専業主婦万歳、一生安泰」ではないよという事を言いたいのだと思うのですが、
読者層にもなる専業主婦を敵に回すような書き方になってしまったのが残念です。


〇専業主婦安泰と思っている人などごく僅か…
「このまま専業主婦じゃヤバいな」と思っている人ほど、この本を手に取ってしまう
と思います。妊娠中や子育て中で働きたくても働けない、そんな方は余計イライラしてしまうかもしれません。
「子どもの手が離れたら働きたい」と思っている方は、私の周りのママ友でも非常に
多いです。なかには「働きたくないから子どもがもう1人欲しい」なんて言う人もいるようですが、基本的に今のママ達は皆、いい大学も出ていいキャリアがある人も多く
「一生専業主婦でいいやー」という人などほんの一握りではないかと思います。
(あくまで私の周りのママ調べですが)

 

私はこの本を読んで

「2億円損するかもしれない。だけどそれはあくまで一生専業主婦で
再び働きに出なかった人の場合。

そしてもし例えそうだとしても2億円だしても買えないものもあるからなぁ」

と感じました。

ということで、2億円出しても買えないものについて考えてみたいと思います。



橘玲さん『専業主婦は2億円損をする』を読んで考える
2億円を出しても買えないものとは?


〇ママを好きでいてくれる心(子どもの)
私自身、キャリアを途切れさせたくなくて子どもをそっちのけでがむしゃらに
働いていた期間があります。そしたらどうなったと思います?
子どもに「遊ぼう」と言ったら拒否されました…。
すごくショックでした。「ママ!」と慕ってくれる時間なんてわずか。
一緒に遊んでくれる時間だって一生の労働時間と比べたら微々たるものです。
完全に嫌われてしまったら親子関係すら破たんしてしまうと思うのです。
子どもの心はけっして2億出しても買えないでしょう。

書籍ではベビーシッターなどに外注しようと書いてありますが、
例えば一人の信頼できるベビーシッターさんに依頼したとして
子どもがそのベビーシッターさんに懐きすぎてしまって
「ママより〇〇さんがいい」なんて言われたら?
あながち「絶対ない」とは言えない事のように思います。


〇ママとしての成長
子どもが生まれてから授乳に四苦八苦したり、子どもの突然の体調不良に
慌てふためいたり。本当に様々な苦労が走馬灯のように思い返すことができます。
そういったアレコレがあって「顔色悪いから吐きそうだな」とか
「食欲ないけれど大丈夫かしら」など、
ママとしての経験を積む事ができるのだと思います。
ママとして成長できる機会を全て失ってしまったらどうなってしまうのでしょう?
もはやママではなくなってしまいそうで私は怖いです。


〇「専業主婦」という時間
働こうと思えばやる気次第でできる可能性は高いですが、専業主婦はたった一人で
「専業主婦になろう」と思ってもできるものではありません。
(2億くらい出せば「養おうか?」と言ってくれる人もいるかもしれませんが)

旦那さんの年収で生活できるなら一時的に専業主婦でも、当人たちが納得しているなら
別にそれは人それぞれの生き方だからOK!だと思います。
専業主婦という時間で新しくやりたい事が見つかったり、それを仕事にできたという人もなかにはいますしあながち専業主婦という時間にも意味はあると思うのです。

専業主婦というと「働いていない」というイメージを持つ方も少なくないですが、
家事や育児を頑張っているのです。最近話題にもなった「名もなき家事」とも日々戦っているのです。効率的に家事育児をこなすことで、再び働き始めた時にさらにお仕事力が高まっている女性も非常に多いと感じます。専業主婦という時間にも使い方次第では十分意味、意義があると考えます。

 

 


橘玲さん『専業主婦は2億円損をする』を読んで考えるべき本当の事

この本はあくまで「働く」事について考えるきっかけを与えてくれる本だと
思います。女子大生が将来の夢、専業主婦なんていう世の中に一石を投じたかった
のだと推測します。
専業主婦=ママだけではないかと思いますし、専業主婦になった背景にはきっと
お一人一人に事情があるはず。


どうかこの本のタイトルだけ見た既婚男性が
「おい、専業主婦だと2億円損するらしいぞ?お前働けよ」
なんて、家事や育児でヘトヘトになっているパートナーを
愚弄する不毛な会話が生まれませんように…。