今日は「部下が辞めてしまう人の共通点」です。
「あんなに可愛がっていたのになぜ?!」と御本人はショックを受けていても、周りからすると「あぁ、やっぱり辞めたか」と感じる場合も多いです。
そんな人の共通点の一つとして
「部下の本音を汲み取る事ができていない」
「部下である人の気持ちを忘れてしまっている」
という点です。
皆、誰しも部下だった経験はあるのに、いざ自分が上の立場になると、下の立場である人間はNOを言えない、言いづらいということを忘れてしまいがちです。
◆事例1
例えば私の知り合いのAさんという女性は、着なくなった服を部下のBさんにあげていました。初めはBさんが欲しがったから始まった服の贈呈だったのかもしれません。
しかし、段々Aさんは「今、断捨離中なんだ。着ない服はBさんにあげるし〜」と、公然とそれを周りにも話しており、「Bさん、どんな気持ちかな?大丈夫かな?」と周りは心配していました。
案の定、後にBさんは退職することになりました。
・Bさんが欲しがった服だけを譲る
・「この中から好きな服あったら持って行って」とBさんに選択権を与える
とすれば、Bさんとしても良かったと思います。
でもまるで、不要な服を全てBさんにあげるような言い方、態度はやはりBさんも心地よくなかったことでしょう。
これはAさんが段々と「私の(高価な服、良質な服)はBさんにとって嬉しいはずだ」という勘違いをしてしまったのだと思います。
◆事例2
上司Cさんはよく「ジュースじゃんけん」を部署内で行なっていました。じゃんけんに負けた一人が部署内全員のジュースを買ってくるというものです。Cさんとしては
・部署内の空気を盛り上げる
・部署内の親睦を深める
ための行ないでした。しかし部下達は自腹を切らなければいけない、全員の飲みたいものを聞いて買ってこなければいけない、無駄な仕事が増えるばかりでした。
結果として、上司Cさんの部署の部下は、Cさんは盛り上げているつもりながら、どんどん辞めて行きました。
◆部下の笑顔=OKサインではない
上司Aさん、Cさんに共通して言えることは、部下が笑顔だからといって提案を受け入れられている、喜ばれていると勘違いしている点です。
社会人は上司から言われたら、大抵の人は笑顔で答えます。
でも笑顔だからいつもOKというわけではないですよね?
部下が笑顔で「OK」と言ったとしても、「本音はどうかな?」とたまに鑑みる姿勢が必要です。元々は部下を可愛がるゆえに始めた行動でも、それが部下のストレスにつながってしまうことも往々にしてあります。
「私は部下をかわいがっている」
「部下との関係は良好だ」
そう信じ切っている人こそ、危険です。