元人材業界「中の人」が語る派遣・就職・転職バナシ

人材・派遣・転職について、仕事や転職が上手くいかない方に向けて語っています。

自分の給与以上の売り上げがなくたって気にならなくなる話

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特に営業職の人は、自分の給与以上の売り上げがないと
「あぁ、会社に貢献していないな」と落ち込むことも
多いのではないでしょうか?


私自身も新卒の時、上司に
「貰っている給与分すら稼げていないのにこれだけ
貰えるなんてすごいことなんだからなッ!!!」
と言われたため
このような思考を刷り込まれたまま、長年生きてきました。



そんな思考を今更ながら変えることができたのが


「目に見える利益を上げなくても雰囲気を作って
会社の役に立つ社員もいるではないか。」

 

山崎ナオコーラ「美しい距離」)

という一文。


確かに目に見える利益を上げれば
会社にも居やすいですが、よくよく思い返してみると
そこまで売り上げが出ていなくても何故か長年在籍できて
いる社員さんもいたものでした。

そんな人は確かに、「会社の雰囲気を作っている人」
(または上司に気に入られている人とも言う)でした。

ですので、数字が出せなくてもムードメーカーとして
生き残る道もあります!

自分がどんな路線でこの会社で生き残るのかを
考えることって案外必要なことなのかもしれません。



 

 

私たちが年収にこだわってしまう理由

 

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人材サービス業を営んでいる側から転職者を見ていると、
「年収、年収ってウルサイナー」と思ってしまうことが
あります。すみません。


↑転職希望者からするとイラッしましたか?
でも毎日のように「年収、年収」と言われ
年収の高い求人しか受け入れてもらえないと、
お仕事を紹介する側としては困ってしまうのです。



なぜ私たちは転職するときに一番に「年収」を見てしまうのか。
それは年収が数値化されていて最も指標にしやすいからに
ちがいありません。


年収が低くても働きやすい求人は実はたくさんあります。
例えば「ホワイト企業度」「ブラック企業度」「繁忙度」
などが数値化されていると、これまでの求人の見方が
きっと変わるのではないでしょうか。

 

・・・「高額年収」の裏に潜むモノに気付こう・・・

年収が下がるのを好む人はいないと思いますが、
年収が少し下がってもトータルの勤務時間が減ったのなら
「今までの年収からお金を出して自分の時間へ投資する」
と考えてみてはどうでしょうか?


また、そもそも年収が上がる理由を考えてみましょう。
それは仕事が今より忙しくなるからです。
早い話、自分の時間・ストレスとお金を交換したようなものです。
プライベートな時間がなくなりストレスが増えれば、
「自炊?面倒くさい、外食しよう」
「あー、いらいらするからショッピングで気分転換しよう」
と、結果的にもっとお金を使ってしまう人も多いのでは
ないでしょうか?


高額年収に飛びつく際には、
年収が上がる裏にあるものをよく考えたうえで
行うことをおすすめします。

 

 

「共感依存」ともう一つの「距離」に気付いた日 ~「秒速5センチメートル」を夫婦で鑑賞してみえたもの~

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参照元http://i.yimg.jp/images/evt/5cm/kabegami1.jpg )


「君の名は」でおなじみ。新海監督の連作短編アニメーションです。

 

 

(ここからネタバレありです)

 

観終わって、夫が「どうして明里ちゃんはあんなメール一通で
別れたんだろう」などと意味不明(しっかり鑑賞した方はこの
意味不明度が分かると思います)なことを言い出すので、

 

「え?あのツインテールのメガネかけた女性は明里ちゃんじゃないよ。
別の女性だよ?」と言うと

 

「ふぇ、ふぉ??(え、そうなの?)」

 

と驚きのあまり人間らしからぬ声を発していました。
決して夫は寝ていたわけでなく、最初から最後まで見ていたそうなの
ですが・・・。



「明里ちゃんなんで突然結婚しちゃうんだろう?」
まだ夫は続けます。


「っていうか、雪の日会って以来、あの二人会ってないよね。
二章で『送り主のないメールを作るクセができた』とか言ってるし
連絡もとりあってないと思うよ」

と私が言うと

 

「ふえ、ふぉ、ふぁ、ふぉ????・・・( ゚Д゚)」。



 

 

 

この理解度の違い!
確かに私は、ラストが悲しい結末になることも知っていたし、
ドラマも倍速で見る方だし、読書も好きだから読解力も
あるほうかもしれないけど。


同じものを見てもここまで受け取り方が違うのだなと、
驚きと切なさと何ともいえない感情が入り混じる後味となりました。



私と夫はとにかく意見が食い違います。
それがとても不満というか、「分かってくれないなぁ」と
毎度感じていました。


でも同じものを観ても100言われて10分かる人、10言われて

1も理解できない人がこうして存在するだというのがありありと
目の前の事実として突き付けられました。

 

 

だから男女間でももちろんですし、人と人と間で考えが違うなんて

当たり前なんだと改めて納得できました。




生きていると、イヤな人、どうしてわかってくれないの?
と感じる
人、価値観が全く違う人。たくさん出会うと思います。
特に性別が違えば脳の作りも違いますし、

年齢が違えば生きていた時代も違います。

 

理解してもらおう、

理解してもらえて当たり前、

相手もきっとこう思っているに違いない。

 

こんな考えを持っているから苦しいわけで、
「共感してもらおう」なんて気持ち(タイトルでは端的に
「共感依存」としました)を持っていることが問題なのでは
ないかと自分自身で気づきました。

 

どうして分かってくれないの?
あの人、意味分からない!

なんて相手のせいにするのではなく、
そもそも「理解してもらえなくて当たり前」
「価値観が違って当たり前」
というスタート地点で誰かと生活したり、仕事をしたり、
恋愛したりすると、そう考える前後ではかなり違う結果が
出るのかなと感じたのでした。

 

新海作品は「距離」をテーマに用いていますが。

物質的な距離だけでなく、理解度にも距離は
あるのだと作品を通して気づくことができました。

 

 

 

***さいごに***

秒速5センチメートル」は切ない物語と言われがちです。
でも女性の立場からすると、「小学生からあんな大人になるまで
思い続けてもらえるなんてある種、幸せ!」と私は感じます。

対する夫はというと、
「お互い転勤族だったならまた近くに引っ越してこれる可能性あるん
じゃないの?」と言っていました。(確かに( ゚Д゚)0)

 

 

転職後の人間関係、あるのは3つのポジションだけ 

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転職して一番気がかりなのは職場の人間関係ではありませんか?

進むポジションを間違えると、ずっと働きづらい職場になってしまいます。
目指すべきポジション3タイプを挙げてみました。

【職場の人間関係 深く関わる派】

深く関わっていくことによって社内ヒエラレルキー上位に君臨することも
できます。上司に気に入られて役職をもらうことだって可能です。
仕事ができなくてもこっち路線で頑張って昇進する作戦も夢ではありません。
むしろ仕事ができないなら、人間関係を良好にしてフォローしていかないと
生きて行けない職場が多いと思います。



【職場の人間関係 関わらない派】
自分の時間(アフターファイブ)を有効に使えます。
タバコ休憩、同僚とのランチなど「お付き合い」に時間とお金を
かけずに済みます。ある程度仕事ができる、暗黙の了解で
「あの人はいい人だよね」と周りから思われているなら有効な
手段です。



【職場の人間関係 そこそこ関わる派】
ポジション的には、飲み会に2回に1度参加する人を心がける感じでしょうか。
社内の最新情報を入手することで、仕事もやりやすくなります。
人間関係を断絶していたり、末端にいると歪んだ情報が流れてくることも
多いからです。ある程度顔を売っておくことで、社内評価もプラスに転じます。
人間関係を重視しすぎて仕事がおろそかになってしまう人もいるので、
バランスを気をつけたいものです。

 

 

自分は今どのポジションでしょうか?
今の状態が有利に働いているならそのままでいいと思いますが、
不利なら少しポジションチェンジ。動いてみるのも策です。

「そこそこ関わる派」が実は一番難しいと思います。
「資格取得を目指して勉強しなければいけない」
「介護している家族がいる」
など好印象を与えながらも「それなら参加できなくてもしかたないよね」
という断り文句があると最強です。


職場の人間関係は「政治」。
本当の友人同士になる必要はない。
そう思うと少しラクになりません・・・か?