元人材業界「中の人」が語る派遣・就職・転職バナシ

人材・派遣・転職について、仕事や転職が上手くいかない方に向けて語っています。

見た事のない求人に出会う方法 ~肩書へのこだわりは誰のため?~

日本は肩書社会。
「社長」や「部長」という役職だけでなく、
「一流企業勤務」「元〇〇〇」といった
名称があるかないかで
周りの人の受ける印象も変わります。

芸能界でさえ、単に可愛い・かっこいいだけでは
足りず「総フォロワー数5万人」とか
「フードマイスターの資格を持つ…」
「1万人の…」
という肩書がある人が選ばれます。

 

肩書がないと「この人どんな人???」
状態になりますが、肩書があるだけで
相手のことを全く知らなくても
「どんな人か」をざっくり知れたかのように
なるから不思議です。

そして就職活動・転職活動における落とし穴は
周囲の目や肩書欲しさに動いてしまうことで
あるということは、意外とまだ誰も語っていない
ように思います。

「何がやりたいか」は明確ではないけれど、
とにかく「正社員」という肩書を
親や世間体のために求めてしまう人は
けっこう多いのです。

「正社員」や「有名な会社」という
肩書に頼ってばかりいて、
自分の本音は置き去りだったことに
気付かず何社も転職を繰り返している人
というのは履歴書を見れば分かります。
それは時に「フリーター」という言葉の響きだけを
ずっと恐れている人です。

自分がやりたい事・働きたい仕事・
働きたい働き方が結果的に正社員の仕事であるなら
問題ないと思います。
でも。

本当は残業なんてしたくない。
なるべく通勤時間は短く収めたい。
自分の好きなことに時間を使いたい。
こういったことに自分の気持ちの重心があるなら、
一度「正社員」というこだわりを捨ててしまう
思い切りも「アリ」だと思います。

ずっと正社員だった人にとって、
・正社員でなくなること
・他の肩書になること
は恐怖だと思います。

だったら肩書を自分で変えちゃえばいいのです。
「アルバイト」や「派遣社員」の肩書が嫌なら
「銀座勤務のOL」「月収10万円アップの転職成功」
「一流企業が取引先」と、映える肩書にするだけで
印象は変わります。

肩書にこだわり続けるよりも、
「自分は本当は何をやりたいのか」
「自分が重視しているのは何か」に
こだわってみると…。
見ている求人サイトは同じでも、
検索するページは全然違う場所に
変わり、「こんな求人あったんだ?!」
という出会いがあります。