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人材・派遣・転職について、仕事や転職が上手くいかない方に向けて語っています。

派遣の仕事を辞退したらどうなる?更新前に辞めたくなったらどうする?300%本当の話を教えます。

人材派遣会社に登録し、仕事を紹介してもらって、派遣先の会社で働く仕事が
いわゆる「派遣(ハケン)」です。

派遣会社から仕事を紹介してもらって、顔合わせもして、
「では明日から来てください」と言われた。
でもやっぱり行きたくないとか、
急きょ働けなくなったという場合もあるかと思います。

また働いてみたら辞めたくなったという事もザラにあるでしょう。
そんな場合の対処法はどこにも書いていません。
知恵袋などの情報は一般の方が「こうしたらいいんじゃないの?」的な

感覚で書いているだけなので、正しくないものも多いです。

本来、辞退や更新前の退職は正しいものではありませんが、
「せめてこうした方がいい」というアドバイスについて書かせていただきます。


【派遣の仕事が決まったけれど辞退したくなったらどうする?】
一番やってはいけないのは、バックレ。
連絡なしに出勤もせず、派遣会社から電話があっても無視を決め込む
パターンです。実行自体は意外と簡単にできます。
しかし。それを行えば、確実にその派遣会社からはあなたは
「要注意人物」として認定されてしまい、その後仕事を紹介してもらうことは
できなくなります。
しかたなく他の派遣会社にまた登録しなおす手間はけっこう大変です。
しかもまたバックレた会社を紹介される可能性すらあります。
良くない態度をとりつづけ、どの派遣会社からも相手にされなくなるような人も
少なくありません。

最低でも、派遣担当者に辞退したいという旨を伝えましょう。
理由が理由なら納得してもらえることもあるでしょう。
ただ「職場の雰囲気がどうも気に入らない」
など先方の会社にも伝えづらい理由だと、担当者としても困惑してしまいます。
そしてなるべく早めに伝えること!
当日の朝に待ち合わせ場所に来なくて電話したら「やっぱり・・・」と言うのは
アウトです。

では正当な理由とは例えば何でしょうか?
(これを用いて嘘はつかないでくださいね)
・急きょ、入院することになった
・怪我してしまって通院できなくなった
・親が入院、怪我してしまった
・近しい人が亡くなった
などが挙げられます。

但し、比較的「それならしかたない」と思われる直前の辞退でも、一発でアウトな派遣会社もありますし、「もうしないでくださいね」と一度なら多めに見てくれるところもあります。ただし複数回行ってしまうとやはりアウトです。
その派遣会社で引き続き仕事を紹介してもらいたいのであれば、誠実な対応をとることをお勧めします。「こういった嘘つけばいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、電話のやりとりで嘘は大概バレてしまうので悪用はやめましょう。

尚、事務職など1人くらい足りなくても何とかなりそうな仕事であればまだダメージは小さいですが、販売スタッフなどシフト制で代わりがきかない仕事の場合、直前の辞退は大ダメージとなります。時には派遣会社の担当者がしかたなくあなたの代わりに仕事するハメになることも現実にあるのです・・・。

 


【更新前に辞めたくなったらどうする?】

派遣のお仕事は「契約」で成り立っています。初めの1か月で1度更新をして、そこから3カ月更新というパターンが標準的なものです。(「絶対にずっと1か月更新」などというところもあります。)
更新のタイミングで辞めたいと言うのは合法的なのでOKです。

辞めたいときにはぜひ更新前に言いましょう!
派遣担当者は、最低でも更新1か月前までには更新するかどうか確認を行います。
(何年もずっと更新を繰り返している派遣スタッフには敢えて確認しないこともありますが。)

ただ、まだまだ更新は先だけどもう辞めたいということだってあると思います。
その時にはまず派遣担当者に相談です。派遣先企業の担当者ではなく、です。
相談するとおそらく「更新まで何とかなりませんか?」など言われることもあると思います。しかし相談次第では、悩みが解決することもあります。
働いている会社に派遣担当者が掛け合ってくれて、仕事内容の改善などにつながることも多いです。
小さなことならまず相談を心がけましょう。しかし、もう何をどうやっても辞めたいレベルであれば派遣担当者に伝えてから辞めるほうがこじれません。

「〇〇さんが今朝来ていないんだけど?」で発覚してしまう「もう辞めたいんです」は最悪です。例えば複合施設(ショッピングモールなど)のなかにあるお店で働いていて、急に辞めた場合。その複合施設にあるお店では二度と働けませんよね。派遣会社ももう利用できなくなってしまいます。それを承知で退職を決意する必要があります。

 

またお店や企業から貸与しているものは返却する義務があります。エプロン、名札、カードキーなど。迅速に返却するようにしましょう。



【勤務先からの貸与品、返さなかったらどうなる?体験談】

あるスタッフが緊急入院してしまい、急きょ退職することになってしまいました。

しかし有名複合施設のショップの名札を借りたまま。
これがあれば、なりすまして施設に侵入することができてしまうため
「早く返してください」と施設側、企業側からも口を酸っぱくして言われていますが
スタッフと連絡がとれなくなってしまいました。

派遣会社の担当者だった私は、何度もスタッフ宅を訪れ、時には手書きの手紙をポストに投函し何とか迅速に返却するようお願いしました。スタッフは入院中だったため、手紙を読んだ家族がようやく返却してくれました。

もし返さない間に、その施設内で事件が起こったらどうなるでしょう。
そのスタッフが疑われてしまいます。このスタッフは事情があっても退職でしたが、それでもあらぬ疑いをかけられてしまうことだってあります。
自分のためにも迅速な返却を心がけましょう。


【直前辞退や更新前の退職を防ぐためには?】

顔合わせ(職場見学)のときに何となく嫌な予感がしたら、
派遣担当者に「検討させてください」と言いましょう。
顔合わせまで言ってしまうと暗黙の了解で断れない雰囲気が漂っていますが
契約前ならまだ傷は浅く済みます。

また契約の話が進んでいる間に
「やっぱり・・・」というようなことがあれば、これも担当者に相談しましょう。
逐一相談して何がメリットなの?と感じるかもしれませんが、
逐一相談しておくことでその派遣会社からの理解が得られます。
「それならしかたない」と理解して貰えれば、派遣会社を変える必要はなく
引き続き別の仕事を紹介してもらうことができます。



【最後に】
派遣の仕事はメリットもあればデメリットもあります。
そのあたりをしっかり理解しながら、働くことができれば
よい働き方ができると思います。
辞めたい悩みが深刻化してしまうこともありますが、
「どうしても」の場合は・・・しかたないです。
ただそれを繰り返す大人になってしまうと、ご本人にとっても
よくないので「同じ辞め方をしない努力」は必要だと思います。

 

 

 

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仕事の辞め時(やめどき)はいつ?辞める理由はどうする?

 アルバイトも含めると、
おそらく10回以上は「辞める」を経験している「中の人」として、
「仕事辞めたいな~」と考えながらもやめられず燻っている人のために
辞めドキについて考えてみました。


①研修前
面接には合格したものの、いざ職場に入るとなんかちょっと違った・・・
という時もあるものです。とはいえ、職場側からすると研修にあなたの

お給料も払っているし、指導者側の時間、シフト制の仕事であれば
研修中で人が足りなくなるために余分に人手を増やすなど間接的な
人件費も増やしています。
研修の途中や、研修を終えてから「実は辞めたいんです」と言うくらいなら
きっぱり研修前にお断りした方が双方にとって潔い結果になります。


②退職者が出ると報告を受けたタイミング
例えば部長に呼ばれて「〇〇さんが今月いっぱいで辞めることになった」

ってよくあるシチュエーション。「あー、本当は自分もちょっと辞めたいんだよな~」と思っている人にとってはつらいですよね。
ただもう辞めようと気持ちが固まっているのであれば、この時に「実は自分も」と素直に伝えてしまいましょう。営業職などですと、引継ぎもあります。しかたなく引き継いだけど、やっぱり自分も辞めたいとなると引継ぎの連続になってしまいます。
また自分から「部長、ちょっとお話が・・・」と言い出すのは至難の技ですが、
誰かが辞める時には「おい、ちょっといいか?」と呼び出されると思うので自分から
言い出さず済みます。
会社側としても〇〇が辞めたから次はあいつに頑張ってもらおう、などあなたに余計期待してしまうことになるので、早めに意思を伝えておいた方がいいことも。
ただし、「〇〇が今月末で辞めるからお前はすぐに辞められない」と言われることもあるのでご注意を。
ただ社内に「辞めるのか!」と皆から問いただされたり、辞めるときは何かと大変ですが誰かに続いて辞めると、ちょっと辞めやすくはなります。


③会社の統合、事業部の編成などのタイミング

「来月から〇〇社と統合します」「A部は来月からなくなります」

など社内の変化はたびたびあるものです。ごたごたしているタイミングで
辞めてしまうのも手。ある種、ごたごたのせいにもできるからです。

 

④結婚、出産、介護

男性だとなかなか結婚で辞める、は可能性薄ですが。
彼がいれば、結婚を理由に退職はしやすいです。

(本当に結婚しなくとも。ただ社内の人間と関係を絶たないと、
あとあとこじれます)
本当に辞めなければいけないときもあります。



⑤就活

就活にもお金がかかりますが、やはり一旦はスパッと辞めないとなかなか
集中できないのも事実。私自身、経験がありますがはっきりと「〇月末に辞めます!」と言わず「〇月くらいまでに~」という伝え方をしたら、ずっとシフトを入れられて困った経験が。自分以外にもたくさん就活で辞めてきた人はいますし、「困るなー」と言われてもなんだかんだどうにかなります。だから勇気を出して言うべし!



何より
・一日中「辞めたい」と思いながら仕事をしている
・つらすぎて体調やメンタルにも支障がでている
などであれば、もう「今でしょ」状態です。


辞められない仕事はありません。
そして辞めることはけっして恥ではありません。



自分の給与以上の売り上げがなくたって気にならなくなる話

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特に営業職の人は、自分の給与以上の売り上げがないと
「あぁ、会社に貢献していないな」と落ち込むことも
多いのではないでしょうか?


私自身も新卒の時、上司に
「貰っている給与分すら稼げていないのにこれだけ
貰えるなんてすごいことなんだからなッ!!!」
と言われたため
このような思考を刷り込まれたまま、長年生きてきました。



そんな思考を今更ながら変えることができたのが


「目に見える利益を上げなくても雰囲気を作って
会社の役に立つ社員もいるではないか。」

 

山崎ナオコーラ「美しい距離」)

という一文。


確かに目に見える利益を上げれば
会社にも居やすいですが、よくよく思い返してみると
そこまで売り上げが出ていなくても何故か長年在籍できて
いる社員さんもいたものでした。

そんな人は確かに、「会社の雰囲気を作っている人」
(または上司に気に入られている人とも言う)でした。

ですので、数字が出せなくてもムードメーカーとして
生き残る道もあります!

自分がどんな路線でこの会社で生き残るのかを
考えることって案外必要なことなのかもしれません。



 

 

私たちが年収にこだわってしまう理由

 

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人材サービス業を営んでいる側から転職者を見ていると、
「年収、年収ってウルサイナー」と思ってしまうことが
あります。すみません。


↑転職希望者からするとイラッしましたか?
でも毎日のように「年収、年収」と言われ
年収の高い求人しか受け入れてもらえないと、
お仕事を紹介する側としては困ってしまうのです。



なぜ私たちは転職するときに一番に「年収」を見てしまうのか。
それは年収が数値化されていて最も指標にしやすいからに
ちがいありません。


年収が低くても働きやすい求人は実はたくさんあります。
例えば「ホワイト企業度」「ブラック企業度」「繁忙度」
などが数値化されていると、これまでの求人の見方が
きっと変わるのではないでしょうか。

 

・・・「高額年収」の裏に潜むモノに気付こう・・・

年収が下がるのを好む人はいないと思いますが、
年収が少し下がってもトータルの勤務時間が減ったのなら
「今までの年収からお金を出して自分の時間へ投資する」
と考えてみてはどうでしょうか?


また、そもそも年収が上がる理由を考えてみましょう。
それは仕事が今より忙しくなるからです。
早い話、自分の時間・ストレスとお金を交換したようなものです。
プライベートな時間がなくなりストレスが増えれば、
「自炊?面倒くさい、外食しよう」
「あー、いらいらするからショッピングで気分転換しよう」
と、結果的にもっとお金を使ってしまう人も多いのでは
ないでしょうか?


高額年収に飛びつく際には、
年収が上がる裏にあるものをよく考えたうえで
行うことをおすすめします。