元人材業界「中の人」が語る派遣・就職・転職バナシ

人材・派遣・転職について、仕事や転職が上手くいかない方に向けて語っています。

【自分の働き方に迷いがでたら読みたい本】著:ちきりん 「未来の働き方を考えよう」

今日はいわゆる「“働き方”本」をご紹介します。

 

 

例えば

「在宅勤務してみたいけれど、不安」

「副業やってみたいけれど、どうなの?」

「正社員辞めたいけれど、辞められない」

 

など今の働き方に疑問を持っていたり、

新しい働き方をしたいけれどどうも勇気が出ないという人は、

この本を読むと新しい一歩が踏み出せるのではないかと思います。

 

「これから先の人生どうしよう」と漠然とした不安をどうにかしたい、

という人や、今、30~40代の方にとっても興味深い内容に感じられることと思います。

 

結局は「人生は一度きり。やりたいことをやれ」

でまとまりそうな内容ではありますが、それを社会的情報でサンドイッチして

しているので、現代の「働く」における社会状況、未来の状況についての

情報はかなり豊富な本ではないかと思います。

 

人事の方が読んでも面白いかも。

社内の新しい人事制度を作りたいときなど大いにヒントになりそうですよ。

 

【本情報】

「未来の働き方を考えよう」

著:ちきりん

文芸春秋

 

 

 

【暴露】ベンチャーの人事部なんてこんなもんだ

ベンチャー企業の人事部で契約書類を扱っていたことがある。
入社前は、書類を送付したり書類チェックを行うのだろうと
想定していた。

面接では若い男性と女性が面接してくれた。
入社が決まり、
「実はあの若い男性、社長なんです」
と言われ、ただただ驚く。
全く社長に見えなかった。

入社してみると、面接でお会いした女性の仕事を

引き継ぐ形だった。その女性に聞けば教えてくれるけれど、
基本的には定年間近?の男性が上司。

とはいえ、私が作った契約書に社印を押すだけ。
そんなもんは誰だってできる。
入社書類は日付の間違いや社名の間違いが命取りなのに、
そこは見ているようで節穴状態。


後々になって自分で気づいて再作成したり、とにかく1人で

全て行っていた。マクロも使ったことのない私が、なんとか
マクロを覚えて契約書を作る。
こんなことでいいのだろうか。
私の一存でグループ会社の契約書類が全てどうにでもなる状態だった。

もちろん責任をもってやっていたが、1人の人の書類を何度も間違えて
しまい、何度も「印鑑をください」とお願いすることもあった。
あの人も「この会社大丈夫なんだろうか」と思ったことだろう。

 

社内にカードキーで入れるのはいいけれど、入社当初は

「まだカードができていないから」と言われ、部屋から出たら
自力で入れない。トイレに行ったら誰かに助けてもらえないと
入室できず、みじめな思いをした。
我慢しすぎて膀胱炎を繰り返した。

本社で契約書類を回収するときでさえ、カードキー無しで
行かされ、誰かが開けてくれた隙に入るという盗人でもないのに
盗人みたいな気分。「どうして全うな仕事をしているはずなのに
こんな疾しい気持ちになるのだろう」とモヤモヤしたものだ。

座席移動の時など、PCを自分で一からセッティングしなければ

ならず、これまで様々な会社で働いてきたけれどこんなことは

初めてだとまたまた驚愕した。

こんなに色々とあったが雇用形態は正社員でも契約社員でもないというのも
忘れてはいけないポイントだ。

なんとかこの環境を乗り越えた、と思ったらある事件が起こり
採用ストップ。そこで採用以外にやっていた仕事を会社は規模拡大。

社内のメンバーも大半が変わり、やっている仕事も変わり、
どうして私はここにいるんだろうと思いながら仕事をしていた。

ベンチャーで培うことのできた経験もたくさんあるけれど、
地味な苦労もたくさんあった。

 


大手の人事部からしたらありえないことだらけだろうけれど。
もちろん全うなベンチャーもあるので、そこは勘違い禁物。

 

 

 

派遣の仕事を辞退したらどうなる?更新前に辞めたくなったらどうする?300%本当の話を教えます。

人材派遣会社に登録し、仕事を紹介してもらって、派遣先の会社で働く仕事が
いわゆる「派遣(ハケン)」です。

派遣会社から仕事を紹介してもらって、顔合わせもして、
「では明日から来てください」と言われた。
でもやっぱり行きたくないとか、
急きょ働けなくなったという場合もあるかと思います。

また働いてみたら辞めたくなったという事もザラにあるでしょう。
そんな場合の対処法はどこにも書いていません。
知恵袋などの情報は一般の方が「こうしたらいいんじゃないの?」的な

感覚で書いているだけなので、正しくないものも多いです。

本来、辞退や更新前の退職は正しいものではありませんが、
「せめてこうした方がいい」というアドバイスについて書かせていただきます。


【派遣の仕事が決まったけれど辞退したくなったらどうする?】
一番やってはいけないのは、バックレ。
連絡なしに出勤もせず、派遣会社から電話があっても無視を決め込む
パターンです。実行自体は意外と簡単にできます。
しかし。それを行えば、確実にその派遣会社からはあなたは
「要注意人物」として認定されてしまい、その後仕事を紹介してもらうことは
できなくなります。
しかたなく他の派遣会社にまた登録しなおす手間はけっこう大変です。
しかもまたバックレた会社を紹介される可能性すらあります。
良くない態度をとりつづけ、どの派遣会社からも相手にされなくなるような人も
少なくありません。

最低でも、派遣担当者に辞退したいという旨を伝えましょう。
理由が理由なら納得してもらえることもあるでしょう。
ただ「職場の雰囲気がどうも気に入らない」
など先方の会社にも伝えづらい理由だと、担当者としても困惑してしまいます。
そしてなるべく早めに伝えること!
当日の朝に待ち合わせ場所に来なくて電話したら「やっぱり・・・」と言うのは
アウトです。

では正当な理由とは例えば何でしょうか?
(これを用いて嘘はつかないでくださいね)
・急きょ、入院することになった
・怪我してしまって通院できなくなった
・親が入院、怪我してしまった
・近しい人が亡くなった
などが挙げられます。

但し、比較的「それならしかたない」と思われる直前の辞退でも、一発でアウトな派遣会社もありますし、「もうしないでくださいね」と一度なら多めに見てくれるところもあります。ただし複数回行ってしまうとやはりアウトです。
その派遣会社で引き続き仕事を紹介してもらいたいのであれば、誠実な対応をとることをお勧めします。「こういった嘘つけばいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、電話のやりとりで嘘は大概バレてしまうので悪用はやめましょう。

尚、事務職など1人くらい足りなくても何とかなりそうな仕事であればまだダメージは小さいですが、販売スタッフなどシフト制で代わりがきかない仕事の場合、直前の辞退は大ダメージとなります。時には派遣会社の担当者がしかたなくあなたの代わりに仕事するハメになることも現実にあるのです・・・。

 


【更新前に辞めたくなったらどうする?】

派遣のお仕事は「契約」で成り立っています。初めの1か月で1度更新をして、そこから3カ月更新というパターンが標準的なものです。(「絶対にずっと1か月更新」などというところもあります。)
更新のタイミングで辞めたいと言うのは合法的なのでOKです。

辞めたいときにはぜひ更新前に言いましょう!
派遣担当者は、最低でも更新1か月前までには更新するかどうか確認を行います。
(何年もずっと更新を繰り返している派遣スタッフには敢えて確認しないこともありますが。)

ただ、まだまだ更新は先だけどもう辞めたいということだってあると思います。
その時にはまず派遣担当者に相談です。派遣先企業の担当者ではなく、です。
相談するとおそらく「更新まで何とかなりませんか?」など言われることもあると思います。しかし相談次第では、悩みが解決することもあります。
働いている会社に派遣担当者が掛け合ってくれて、仕事内容の改善などにつながることも多いです。
小さなことならまず相談を心がけましょう。しかし、もう何をどうやっても辞めたいレベルであれば派遣担当者に伝えてから辞めるほうがこじれません。

「〇〇さんが今朝来ていないんだけど?」で発覚してしまう「もう辞めたいんです」は最悪です。例えば複合施設(ショッピングモールなど)のなかにあるお店で働いていて、急に辞めた場合。その複合施設にあるお店では二度と働けませんよね。派遣会社ももう利用できなくなってしまいます。それを承知で退職を決意する必要があります。

 

またお店や企業から貸与しているものは返却する義務があります。エプロン、名札、カードキーなど。迅速に返却するようにしましょう。



【勤務先からの貸与品、返さなかったらどうなる?体験談】

あるスタッフが緊急入院してしまい、急きょ退職することになってしまいました。

しかし有名複合施設のショップの名札を借りたまま。
これがあれば、なりすまして施設に侵入することができてしまうため
「早く返してください」と施設側、企業側からも口を酸っぱくして言われていますが
スタッフと連絡がとれなくなってしまいました。

派遣会社の担当者だった私は、何度もスタッフ宅を訪れ、時には手書きの手紙をポストに投函し何とか迅速に返却するようお願いしました。スタッフは入院中だったため、手紙を読んだ家族がようやく返却してくれました。

もし返さない間に、その施設内で事件が起こったらどうなるでしょう。
そのスタッフが疑われてしまいます。このスタッフは事情があっても退職でしたが、それでもあらぬ疑いをかけられてしまうことだってあります。
自分のためにも迅速な返却を心がけましょう。


【直前辞退や更新前の退職を防ぐためには?】

顔合わせ(職場見学)のときに何となく嫌な予感がしたら、
派遣担当者に「検討させてください」と言いましょう。
顔合わせまで言ってしまうと暗黙の了解で断れない雰囲気が漂っていますが
契約前ならまだ傷は浅く済みます。

また契約の話が進んでいる間に
「やっぱり・・・」というようなことがあれば、これも担当者に相談しましょう。
逐一相談して何がメリットなの?と感じるかもしれませんが、
逐一相談しておくことでその派遣会社からの理解が得られます。
「それならしかたない」と理解して貰えれば、派遣会社を変える必要はなく
引き続き別の仕事を紹介してもらうことができます。



【最後に】
派遣の仕事はメリットもあればデメリットもあります。
そのあたりをしっかり理解しながら、働くことができれば
よい働き方ができると思います。
辞めたい悩みが深刻化してしまうこともありますが、
「どうしても」の場合は・・・しかたないです。
ただそれを繰り返す大人になってしまうと、ご本人にとっても
よくないので「同じ辞め方をしない努力」は必要だと思います。

 

 

 

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仕事の辞め時(やめどき)はいつ?辞める理由はどうする?

 アルバイトも含めると、
おそらく10回以上は「辞める」を経験している「中の人」として、
「仕事辞めたいな~」と考えながらもやめられず燻っている人のために
辞めドキについて考えてみました。


①研修前
面接には合格したものの、いざ職場に入るとなんかちょっと違った・・・
という時もあるものです。とはいえ、職場側からすると研修にあなたの

お給料も払っているし、指導者側の時間、シフト制の仕事であれば
研修中で人が足りなくなるために余分に人手を増やすなど間接的な
人件費も増やしています。
研修の途中や、研修を終えてから「実は辞めたいんです」と言うくらいなら
きっぱり研修前にお断りした方が双方にとって潔い結果になります。


②退職者が出ると報告を受けたタイミング
例えば部長に呼ばれて「〇〇さんが今月いっぱいで辞めることになった」

ってよくあるシチュエーション。「あー、本当は自分もちょっと辞めたいんだよな~」と思っている人にとってはつらいですよね。
ただもう辞めようと気持ちが固まっているのであれば、この時に「実は自分も」と素直に伝えてしまいましょう。営業職などですと、引継ぎもあります。しかたなく引き継いだけど、やっぱり自分も辞めたいとなると引継ぎの連続になってしまいます。
また自分から「部長、ちょっとお話が・・・」と言い出すのは至難の技ですが、
誰かが辞める時には「おい、ちょっといいか?」と呼び出されると思うので自分から
言い出さず済みます。
会社側としても〇〇が辞めたから次はあいつに頑張ってもらおう、などあなたに余計期待してしまうことになるので、早めに意思を伝えておいた方がいいことも。
ただし、「〇〇が今月末で辞めるからお前はすぐに辞められない」と言われることもあるのでご注意を。
ただ社内に「辞めるのか!」と皆から問いただされたり、辞めるときは何かと大変ですが誰かに続いて辞めると、ちょっと辞めやすくはなります。


③会社の統合、事業部の編成などのタイミング

「来月から〇〇社と統合します」「A部は来月からなくなります」

など社内の変化はたびたびあるものです。ごたごたしているタイミングで
辞めてしまうのも手。ある種、ごたごたのせいにもできるからです。

 

④結婚、出産、介護

男性だとなかなか結婚で辞める、は可能性薄ですが。
彼がいれば、結婚を理由に退職はしやすいです。

(本当に結婚しなくとも。ただ社内の人間と関係を絶たないと、
あとあとこじれます)
本当に辞めなければいけないときもあります。



⑤就活

就活にもお金がかかりますが、やはり一旦はスパッと辞めないとなかなか
集中できないのも事実。私自身、経験がありますがはっきりと「〇月末に辞めます!」と言わず「〇月くらいまでに~」という伝え方をしたら、ずっとシフトを入れられて困った経験が。自分以外にもたくさん就活で辞めてきた人はいますし、「困るなー」と言われてもなんだかんだどうにかなります。だから勇気を出して言うべし!



何より
・一日中「辞めたい」と思いながら仕事をしている
・つらすぎて体調やメンタルにも支障がでている
などであれば、もう「今でしょ」状態です。


辞められない仕事はありません。
そして辞めることはけっして恥ではありません。