元人材業界「中の人」が語る派遣・就職・転職バナシ

人材・派遣・転職について、仕事や転職が上手くいかない方に向けて語っています。

転職早々、年下にタメ口はアリ?無し?

今回は転職先での話し方についてです。年上にタメ口はもちろんNGですが、では年下だと確認できればタメ口でいいのでしょうか。

大事なのは「自己判断しないこと」。相手がいるからこその会話、コミュニケーションだと思います。相手が「いいよいいよ、タメ口で」とwelcomeだったり、「敬語使わないで!」とイヤそうにしていたら、謙虚な姿勢を取りつつもタメ口に移行していっても構わない合図の可能性は高いです。

でも、ぽろっとタメ口が出てしまったときに相手の反応が良くなかったら、その反応を見逃さないでおいたほうが適切です。年齢を重視する人もいれば、勤続年数や仕事に携わった経験を重視する人もいると思います。「タメ口はフレンドリーでいいじゃないか」と考える人もいるかもしれませんが、敬語を使わない=相手に敬意を払っていないということにもなります。

先方もタメ口が嫌い、なのではなく敬意を払ってもらっていないことに対し、違和感や嫌悪感を感じているケースも往々にしてあると思います。

一番最悪なのは敬語を使っている先輩に対して「タメ口でいいですよ?」と言ってしまう転職者…。それは職場の先輩が発言していいワードであって、後から入ってきた転職者、例え年上で経験もあったとしても、放ってはいけない言葉だと思うのです。

転職して早々、また関係性もできていないうちからそんな言葉を言ってしまう人は、勘違いも甚だしいということに早く気付きましょう。謙遜し過ぎて損することはありません。

たかが言葉ですが、それで職場の方々に嫌われてしまっては、居心地も悪いし、結果的にまた転職せざるを得ないケースにもなりかねません。転職は良い職場に転職すればOK、ではなくその後どう立ち回るかが重要になってくるのです。その一つが口の利き方とも言えると思います。

インターネット求人全盛期の今ハローワークに行くメリットとは?

「仕事探しはどこで行うのがベストなの?」という疑問を持つ方は多いと思います。私自身、お年を召した方に「ハローワークで仕事探ししたら?」と言われて「いや、インターネットで探します」と言ったら、喧嘩になったことがあります笑


今の時代に最も手軽なのがやはり「インターネット求人」とならざるを得ません。若い方ほどその傾向は高いです。

インターネットで求人探しするメリットは
・新しい求人と出会える
・気軽に応募できる
スマホやPCがあればすぐ探せる
・求人数が多い

デメリットは
・求人数が多すぎて探すのが大変なこともある
・検索知識や検索能力がある程度必要
・インターネット環境が整っていないと場合によっては通信費がかかる
・怪しい求人もある

インターネット求人の良さは「鮮度」です。できれば「新着求人」や掲載日時が早いものをチェックすることをおすすめします。求人サイトが頻繁に更新されているかも確認したいものです。更新が何年もされていない求人サイトは信用なりません…。

求人サイトの気を付けたい点は、よく読まないと「実は派遣業だった」「夜のお仕事だった」などの案件も割とあるということです。仕事内容や時給がいいからと焦って応募するのは避けましょう。心配なら企業名でYahoo!検索、グーグル検索!とにかく検索です。会社のホームページが無い、ホームページが古い会社もお勧めしません。


対してハローワークで仕事を探すメリットは
・無料で求人検索、相談ができる
・家族が安心する
・怪しい求人と出会う確率は低い
・社会復帰するための貴重な場


デメリット
・交通費がかかる
・応募倍率が非常に多い
・採用までのスパンが長め

ハローワーク」という言葉には世間的に安心感を与えられるものだと思います。もし仕事を退職して今すぐ仕事を見つけるつもりはないけれど、家族からせっつかれている、行き場がなさそうならとりあえずハローワークに行ってみることをおすすめします。最悪「ハロワ行ってる」と言うだけでも免罪符になるのでは?

会社員時代は規則正しい生活リズムだったのに、仕事を辞めてしまうとどうしても生活リズムが狂ってしまいがちです。出不精になったり、人と会いたくないから出かけなくなってしまったりすると、どんどん復職から遠ざかってしまいます。

そんなときハローワークは意外な拠り所となってくれます。軽く腕慣らしに求人検索してみるのもよし、職業訓練を受けて資格取得してみるのも大いにスキルアップにつながります。研修や面接対策もしてくれます(無料)。もし転職に行き詰っているのであれば大いに活用すべきです。

無職なのに目的もなく外出するのは気が引ける人もいると思いますが、「ハローワークに行く」という目的が一つあれば外出しやすいのではないでしょうか。自宅から遠いと、場合によっては交通費がかかってしまう点はデメリットかもしれませんが、お仕事探しの心の居場所として、ぜひハローワークという選択肢も忘れず残しておくとよいでしょう。

ハローワークは実際に行ってみると分かるのですが混雑しています。ですので求人応募の倍率も高い!それに対して企業側は「とりあえずハロワにも求人出しとくかー」という冷めた気持ちで出しているようなところもあります。なぜなら募集を出す分には無料だから。そういった点も頭に入れた上で求人探しは利用するといいのではないかと個人的には思います。

但し、緊急時代宣言やまん延防止等重点措置対象区域のハローワークの場合、出来る限りハローワークインターネットサービスからのオンラインによる手続きやファックス、郵送などによる手続きを推奨される場合があります。

【派遣登録面接】派遣登録面接の服装身だしなみ OK/NG10選

派遣会社で働くにはまず「登録面接」や「登録会」に参加をして派遣会社に登録することが必要です。(コロナ禍になってからはオンライン登録も増えているとは思いますが)
「とりあえず登録すればいいんでしょ?」「早く働きたいのに…(登録面接面倒くさいなぁ)」というスタンスの方が多いのですが、実は思った以上にこの登録面接が重要だったりするので本日は登録面接についてです。

◆派遣会社の登録面接、何をする?(派遣登録 流れ)
仕事先を紹介するにしても、どこに住むどんな人か分からない人を紹介するわけにもいかないですし、仕事紹介で連絡するためにも連絡先が知りたいので「登録」が必要になります。

・住所
・電話番号
・メールアドレス
・年齢
・最寄り駅
・職務経歴
などを記入や入力してもらいます。
また登録面接の場ですぐそのままお仕事紹介をさせてもらうケースもあります。

 

◆派遣の登録面接 何のため?

登録者側としては「わざわざ会わなくたってよくない?」と感じがちですよね。でも派遣会社側としては「この人は信用できる人か?」「企業側に紹介しても大丈夫な人物か?」を何よりお会いしてジャッジさせてもらいたいというのが一番の理由です。
なぜなら派遣会社の社名を背負って、紹介企業に働きに行ってもらうのが「派遣」というお仕事だからです。
そしてやはり直接お会いすると、一瞬でその人について分かってしまうのです。

挨拶ができるか
お辞儀の角度
座った時の姿勢
話を聞くときの態度
質問の有無
就労意欲度
身だしなみ


これらを派遣コーディネーターや面接担当の人は登録面接中にチェックしています。ですので、いくら職務経歴が素晴らしくても「この人は紹介できないね…」という場合もあります。

◆派遣登録 服装や見た目について
派遣登録面接や登録会での服装は迷いがちだと思います。「服装自由」の場合が多いのである程度自由な恰好で大丈夫です。

とはいえNGな恰好は?と言えば…。例えば「肌の露出が多め」な服装。アパレル職ならOKの場合もありますが、オフィスワークを希望しているのに極端な露出服だと、服装以外の部分で真面目さや堅実さをアピールする必要が出てきます。

何よりNGなのが「清潔感がない見た目」!!不潔そうな人と誰だって一緒に働きたくないですよね。特に男性の場合は、服装といってもバリエーションが少ない分、清潔感のチェックは厳しめです。

・肩にフケ
・靴が汚い
・爪が伸び切っている
・髪の毛がぼさぼさ

これだとせっかく素晴らしい経歴をお持ちでも、いいお仕事を紹介してもらえなくなってしまいます。それってすごく残念!ブランド物のスーツを着ていく必要はありませんが、清潔感を意識して身だしなみを整えたいものです。また男性でありがちなのが、

・腰履きボトム
・ダメージ多めのデニム

カジュアルとはいえあまり印象良くありません。しゃがんだ時、椅子にこしかけた時に下着が見えてしまう男性、ダメージデニムの穴からすね毛や膝小僧が見えてしまう男性、ご本人はそれがデフォルト(標準)でも、「働く」「仕事」の場ではちょっと場違いになりがちなので、気を付けるといいかなと思います。

もし既に働きたい職種や企業先をイメージできているのであれば、服装もそのお仕事に合わせてみると仕事も紹介されやすいです。事務職希望なら事務職っぽい服装、営業職希望ならスーツやジャケットを羽織るなど。


「この人、このお仕事向いてそう!」と思われれば、自然と紹介される可能性もアップします。逆に「何の仕事が向いているか分からない…」であれば、とりあえず普段ちょっとお出かけするときのような服装で行ってみるのがよいと思います。気合い入れ過ぎて損、ということはありません。「この方、本気でお仕事見つけたいんだな!いいお仕事ないかしら!」とコーディネーター側は思えます。

女性では「ネイルを落とすかどうか」で迷う方も多いのではないでしょうか。ネイルは色よりも「長さ」が問題視されがちです。「その長さでPC操作できる?衛生的にどうかな?」とジャッジされやすいので、かなり長い爪をされているようなら一時的に短くしてもいいかもしれません。

たかが派遣登録でと思うかもしれませんが、派遣登録のあとには順調にいけば派遣就労(お仕事スタート)ですので、仕事が決まれば遅かれ早かれ身だしなみについて対処しなければならなくなります。

どうしても見た目について変えたくない部分があるなら、変えなくてもいいような仕事を探す、また「変えたくないです」と伝えて変更しなくていい仕事を紹介してもらうとう手もあります。

派遣登録面接はお仕事紹介の第一歩ですので、いいお仕事を紹介してもらえるように工夫しておくことが最終的に自分にとって得!だと思います。

【面接必勝法】キーパーソンは面接官ではないこともある?!

面接では面接官だけに注意を払えばいいわけではありません。実は面接のキーパーソンとも言える影の人物がいることがあります。それは誰でしょう???

(A)会社の廊下を掃除している清掃員の方
(B)面接時にお茶を出してくれた事務員の方
(C)エレベーターで偶然乗り合わせた人

正解は…勘のいい方なら既に分かっているかと思います。正解はA,B,C全員です!
清掃員だと思っていたら社長の座を退いた会長だった(でもまだ実権は多少握っている)なんてこともあります。

面接官にとって、お茶を出してくれた事務員さんは職場の部下であり相棒です。「あの子どうだった?」と意見を聞く場合もよくあります。私自身もお茶出ししていて上司から意見を聞かれた実体験がありますし、面接される側としてお茶を出してくれた事務員さんに丁寧にお礼を伝えたおかげなのか採用を頂けたこともあります。


エレベーターで乗り合わせた人が実は入社後、直属の上司だったなんて可能性もゼロではないので、面接会場に入ってからが面接だと思わない方が得策です。

そもそも面接だから取り繕うのではなく、日頃からいつ誰に見られても恥ずかしくない行ないを心がけておきたいものです。きっとそれが幸運(=採用)を招くということもあると私は思っています。