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高学歴の人を採用すると…!?な理由

採用面接に高学歴の人が来たら大抵の採用担当者は浮かれます。でも私は、むむむ、かなり注意しています。私が過去見聞きした、高学歴の採用で失敗したケースを紹介します。

 

①会社を見下している

頭が良いゆえに「オレ様が入社してやる」的な態度な人が少なからずいます。学歴に惹かれてよく対話せず採用してみたら、仕事や上司をバカにした態度をとる、なんてケースも。

 

②会社に損害を与える

短期間に仕事内容を覚えてようやく即戦力、と思いきや社内の人材や顧客データをそのまま持ち出して他社に移ったり、独立してしまうケースもあったりします。

 

③社内のバランスが崩れる

一人高学歴の人が入ってきただけで、平穏な社内の人間関係や役職バランスが崩れてしまうことがあります。年下なのに頭がいいから扱づらい、年上で学歴も上なのにどう接したら?と上司が扱いづらいと感じる場合も多いです。

 

④高学歴だけど経歴は…

経歴書をうまいこと誤魔化して書いているけれど実は、という場合も。それでも学歴の良さが眩しすぎて、多少の経歴の弱さは目をつぶってしまう採用担当者は多いと思います。だって「一流大卒を採用できた」は自分のステータスにもなるから。採用月○人などノルマがある大きめの会社に多い事例です。

 

⑤人間的に破綻している

学歴はしっかりしているけれど、会話してみると話が噛み合わない、社会性がない、精神年齢と実年齢に差があるなどなど。もし紹介会社ならちょっとご紹介はできないなという人もごく一定数います。軽く話した時には問題なくても、じっくり話したら「???」な場合もあるので、学歴のことは一旦忘れて平等に面接する必要があります。

 

書き出してみると高学歴者の採用リスクって意外とあるものですね。それよりも、学歴はそこそこだけど素直に働いてくれそうな人を採用した方が最終的にみてコスパがいい採用、という考え方もアリっちゃアリか…!?

 

それでも、面接者が毎月バンバンくる会社なんぞ少ないのが現実なので。高学歴な人が来ただけで浮かれてしまう気持ちも重々分かります。

でも「正しい採用」なんて誰も分からないし、あくまで運とご縁な世界。学歴に惑わされ過ぎず、その人柄と背景をじっくり見極めるのが近道なのかもしれません。